岩手競馬春の総決算、みちのく大賞典
6月19日、水沢競馬のメインレースは、農林水産大臣賞典、社台スタリオンステーション協賛、一條記念、第50回みちのく大賞典(M1)(ニューイヤーズデイ賞)です。1983年7月22日、岩手県競馬組合で、この年より設定された「重賞」競走の1つめとして実施されて以来、節目の50回目を迎えました。
1着賞金150万円でスタートしたみちのく大賞典は、第10回で1000万円、第18回から27回は2000万円までに増額。その後が減額が続いて第36回から昨年の49回までは500万円で実施されていましたが、第50回となる今回1000万円の大台に復活しました。そのためか今年は20頭がエントリー、最終的に18頭が出馬投票し、6頭が除外。不来方賞、桐花賞と2つのM1競走を勝ち、2019年の年度代表馬となったヤマショウブラックまでが除外対象となる珍事が発生しました。

転入2戦目でシアンモア記念を勝ったJpnI馬、ヴァケーション(川嶋調教師補佐、実戦は村上騎手)がM1連覇を狙います。全日本2歳優駿や平和賞、そしてシアンモア記念と1600mの活躍が目立ち、1600mを超える距離では3戦して3着が最高ですが、水沢のコース形態や岩手競馬のローテーションを考えれば、ここへの出走は自然でしょう。

マイネルアストリア(山本聡哉騎手)もこの春の転入で3戦2勝、赤松杯とあすなろ賞のM3重賞を勝ちました。JRA所属時の3勝が新潟、船橋、盛岡(けやき賞)の変則ですがすべて1800m。1900mのあすなろ賞も強い勝ち方を見せたことから、今回の2000mコースへの適応力も高そうです。

4歳牝馬ゴールデンヒーラー(渡邉厩務員、実戦は山本政聡騎手)はデビュー当初から牡馬への挑戦を続け、知床賞とやまびこ賞を勝っていますが、M1重賞となるとダイヤモンドカップ2着、東北優駿4着、不来方賞2着、シアンモア記念3着とあと一歩届きません。これまで一頭しかいない、みちのく大賞典の牝馬優勝がなるかどうかが注目されます。

ファイントリック(佐藤厩務員、実戦は菅原騎手)は、七夕騎手で同厩ゴールデンヒーラーを逆転した2000mのOROオータムティアラがあまりにも印象的。距離が延びて父ルーラーシップの血が騒いだともいえるでしょう。今季微妙な着順ながら、今回はちょっと違うように映ります。勝てば、このレース3勝の兄エンパイアペガサス(2017、2018、2021年)に続く兄妹制覇という快挙達成になります。

ステイオンザトップ(坂口騎手)の転入初戦の勝ち方は強烈でした。青葉特別はあすなろ賞に次ぐメンバーのA級特別でしたが、最後の直線はほぼ持ったままで6馬身ぶっちぎりました。JRA所属時は芝中心でしたが2000mまで経験あり、前走を見る限り水沢のダートも問題ありません。

マコトガラハッド(小野寺厩務員、実戦は高橋騎手)はデビューが遅く、JRA1戦未勝利−名古屋2勝−JRA芝3勝(すべて2600m)アルゼンチン共和国杯GII3着−障害未勝利−金沢2勝−南関東A2という経歴。長距離実績は断然上位といえます。転入後の2戦はともに1900m戦で4、3着。勝負どころからはそのポジションを守るだけに終わりましたが、一方で後退することもありませんでした。2000mで渋太さが生きるかもしれません。

このコースで東北優駿を勝ったパンプキンズ(岩本騎手)はみちのく大賞典3回目の挑戦。脚質的に、距離やコースがどうかというよりも展開面がカギを握る馬。自分の流れに持ち込めば1800、1900、2000mでも結果を残しています。展開予想をするにあたり、この馬の動向は重要な要素になります。

当初登録のあったヒガシウィルウィン(菅原勲調教師)は出走を回避しましたが、追い切りも含め、出馬投票当日まで懸命の乗り込みが続けられていたことを、ここにお知らせします。
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1着賞金150万円でスタートしたみちのく大賞典は、第10回で1000万円、第18回から27回は2000万円までに増額。その後が減額が続いて第36回から昨年の49回までは500万円で実施されていましたが、第50回となる今回1000万円の大台に復活しました。そのためか今年は20頭がエントリー、最終的に18頭が出馬投票し、6頭が除外。不来方賞、桐花賞と2つのM1競走を勝ち、2019年の年度代表馬となったヤマショウブラックまでが除外対象となる珍事が発生しました。

転入2戦目でシアンモア記念を勝ったJpnI馬、ヴァケーション(川嶋調教師補佐、実戦は村上騎手)がM1連覇を狙います。全日本2歳優駿や平和賞、そしてシアンモア記念と1600mの活躍が目立ち、1600mを超える距離では3戦して3着が最高ですが、水沢のコース形態や岩手競馬のローテーションを考えれば、ここへの出走は自然でしょう。

マイネルアストリア(山本聡哉騎手)もこの春の転入で3戦2勝、赤松杯とあすなろ賞のM3重賞を勝ちました。JRA所属時の3勝が新潟、船橋、盛岡(けやき賞)の変則ですがすべて1800m。1900mのあすなろ賞も強い勝ち方を見せたことから、今回の2000mコースへの適応力も高そうです。

4歳牝馬ゴールデンヒーラー(渡邉厩務員、実戦は山本政聡騎手)はデビュー当初から牡馬への挑戦を続け、知床賞とやまびこ賞を勝っていますが、M1重賞となるとダイヤモンドカップ2着、東北優駿4着、不来方賞2着、シアンモア記念3着とあと一歩届きません。これまで一頭しかいない、みちのく大賞典の牝馬優勝がなるかどうかが注目されます。

ファイントリック(佐藤厩務員、実戦は菅原騎手)は、七夕騎手で同厩ゴールデンヒーラーを逆転した2000mのOROオータムティアラがあまりにも印象的。距離が延びて父ルーラーシップの血が騒いだともいえるでしょう。今季微妙な着順ながら、今回はちょっと違うように映ります。勝てば、このレース3勝の兄エンパイアペガサス(2017、2018、2021年)に続く兄妹制覇という快挙達成になります。

ステイオンザトップ(坂口騎手)の転入初戦の勝ち方は強烈でした。青葉特別はあすなろ賞に次ぐメンバーのA級特別でしたが、最後の直線はほぼ持ったままで6馬身ぶっちぎりました。JRA所属時は芝中心でしたが2000mまで経験あり、前走を見る限り水沢のダートも問題ありません。

マコトガラハッド(小野寺厩務員、実戦は高橋騎手)はデビューが遅く、JRA1戦未勝利−名古屋2勝−JRA芝3勝(すべて2600m)アルゼンチン共和国杯GII3着−障害未勝利−金沢2勝−南関東A2という経歴。長距離実績は断然上位といえます。転入後の2戦はともに1900m戦で4、3着。勝負どころからはそのポジションを守るだけに終わりましたが、一方で後退することもありませんでした。2000mで渋太さが生きるかもしれません。

このコースで東北優駿を勝ったパンプキンズ(岩本騎手)はみちのく大賞典3回目の挑戦。脚質的に、距離やコースがどうかというよりも展開面がカギを握る馬。自分の流れに持ち込めば1800、1900、2000mでも結果を残しています。展開予想をするにあたり、この馬の動向は重要な要素になります。

当初登録のあったヒガシウィルウィン(菅原勲調教師)は出走を回避しましたが、追い切りも含め、出馬投票当日まで懸命の乗り込みが続けられていたことを、ここにお知らせします。
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