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OROカップのルーツを探る

 今となっては当たり前のこととなっていますが、岩手競馬では昭和44年から特定の名称を付した競走が始まりました。昭和43年の成績表と比較すれば、番組の充実振りが明らかです。



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 この中では、駒形賞典、日高賞典、岩鷲賞典、不来方賞典が新設競走として行われており、この年のレースが「第1回」とされて現在に至ります(駒形賞は現在、C1特別に格下げ)。


 これらとは別に、10月12日に盛岡1730mで「黄金賞典(こがねしょうてん)」なる競走が実施されています。1着賞金30万円は、11月23日、年度末の大一番「岩手県競馬組合結成五周年記念」の35万円に次ぐ高額賞金競走であり、1着25万円である先の4競走より格が上です。



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 バウアーヌソルの子、キタノオーカン(福田重征騎手)が優勝


 黄金賞典の「黄金」は旧盛岡、旧旧盛岡競馬場が黄金競馬場と呼ばれていたことから命名されたと思わますが、「こがねしょうてん」とはなんとよい響きだろうかと感じます。現在のM1レースにつけられても不思議ないレース名だと思います。

 しかし、先の4競走と違い、黄金賞典は次年から開催がなく、1回限りの競走となってしまいます。実施当時は岩手競馬に「重賞競走」という概念もなかったので、後々振り返られることもなく、歴史に埋もれていきます。

 1999年、新盛岡競馬場OROパークの芝コースに古馬の重賞が新設され、これが「OROカップ」と名付けられます。OROはラテン語で黄金だそうですから、これはまさに「黄金賞典」と同じコンセプトで名付けられたものでしょう。OROカップの歴史は、モリユウコバンが勝った第1回から始まりますが、それより30年前に同じ意味合いの「黄金賞典」という名のレースがたった一度だけ実施されたことを、ここに紹介しておきたいと思います。



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  1. 2021/09/22(水) 17:15:21|
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