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この日のためにやってきた、不来方賞は大難解?

 10月25日の盛岡競馬メインレースは、テレビ岩手杯第47回不来方賞。3歳馬の重賞競走としてはもちろんのこと。岩手競馬全体としても、岩鷲賞と並び最多回数を誇る重賞競走です。

 今年の3歳路線は当初ロールボヌール一色でしたが、岩手ダービーダイヤモンドカップを勝ったあとに戦線離脱。これで流れが変わり、不来方賞に向けての争いがむしろ活性化。また、転入初戦馬の出走が可能になっているため「不来方賞を目標に転入」するかのような馬も目につきました。今回出走の11頭中、転入初戦馬が3頭。また、3ヶ月前にさかのぼれば、その時点に岩手競馬で走っていた馬は3頭しかおりません。JRAの菊花賞でさえ夏秋の上がり馬を除けば、出走馬の多くはすでに何回か対決していますが、今回の不来方賞は多くの馬が「初顔合わせ」という難しさです。


ダイワエクシード
 一番の注目はダイワエクシード(田嶋厩務員、実戦は村上騎手)。JRA1勝のあと、9月のレース(500万下)で大敗したあとでの転入。大型馬だけに判断は分かれるでしょうが、JRAでの最終戦が532キロ、移籍しての能力検査は545キロで立派に見せます。気性的にはガンガンと走る気を見せるというより、長い距離をこなすノンビリとしたタイプに感じます。ロールボヌールと同馬主、同じスタッフでタイトルを獲りに来ました。


ヴァイキング
 ヴァイキング(菅原勲調教師、実戦は南郷騎手)は6月の再転入馬ですが、5戦すべて重賞競走を走って2着4回でタイトルが欲しい局面。菅原勲調教師は距離の心配を口にしますが、古馬牝馬相手に1800mのフェアリーカップ、2000mのひまわり賞でも好走しており、流れ次第で・・・という気はします。確かにベストの条件は1600m前後かもしれませんが、豊富な経験は生きるはず。こちらもダイワエクシードと同じ大久保オーナーです。


レジェンドロック
 レジェンドロック(千葉厩務員、実戦は山本聡哉騎手)はクインオブザナイト(盛岡)と2頭だけの、岩手生え抜き馬。芝の重賞を3勝して、4月のスプリングカップ以来のダート戦。「春先のレースは参考外、水沢のダートでも勝っているし、全くダメというわけではない」と瀬戸調教師。2400mまで経験(しかも1着)という強みもあります。盛岡の芝重賞は終わりましたが、このあとは芝レースを求めて、JRA東京への遠征プラン(JRAでは1000万級)もあります。


ツリーハウス
 ツリーハウス(佐藤厩務員、実戦は小林騎手)は移籍5戦目。5、5、7、3着の成績は一見微妙ですが、古馬相手も含み、すべて重賞レース。42日で4走とローテーションも厳しいものでした。今回は1月以上間隔があり、攻め馬も強化。上位進出への条件は揃っています。


カスミチャン
 転入初戦はダイワエクシードだけでなく、他にも2頭。カスミチャン(畠山調教師、実戦は佐藤友則騎手)はJRA(0−1−1−9)で、7戦まで入着。前走は名古屋に移籍して、秋の鞍(地方全国交流)を走りましたが、激しい流れだったのか最後方追走となり6着。デビュー当初は中団からの競馬でしたが途中から先行力がつき、東京ダート1600mで逃げた経験(4着)もありますから、盛岡2000mの方が動きやすいはずです。佐藤友則騎手ははるばる笠松からの登場ですが、本日計5レースに騎乗します。


ピアノコンチェルト
 カスミチャンよりさらに見当のつかないのが、ピアノコンチェルト(坂口騎手)。あとひと息で未勝利脱出のJRA(0−3−1−10)、転入直前の3戦連続1番人気の評価を受けていますが、その戦績がすべて芝ではまるで当てにできません。ただ、芝とはいえ2000mのレースを7走し、そこで2着3回ですから距離実績上位との見方もできます。





ウインペンタゴン
 9月27日のOROカップを川崎代表で走った(11着)ウインペンタゴン(畠山調教師、実戦は山本聡哉騎手)がレース後水沢へ移籍。近走が不振のため、格付けはC1級。10月25日盛岡7R(1400m)に出走します。先週あたりから攻め馬の勢いを増しています。


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  1. 2015/10/24(土) 20:52:34|
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