いよいよグランプリ、第37回桐花賞!
いよいよ12月31日に水沢競馬場で行われる、農林水産大臣賞典、社台スタリオンステーション協賛、第37回桐花賞(ハーツクライ賞)が目前に迫りました。水沢もここにきてグッと冷え込み、朝の調教時間帯も寒く、馬場も凍結状態が増えてきましたが、なんとか競馬も順調に消化し、追い切りも終えられたようです。

カミノヌヴォー(阿部騎手)は千葉幸喜調教師がダービーグランプリ後に「7、8分の仕上げで間に使うわけにもいかないから、一本に目標を絞る」と宣言した通り、桐花賞へ直行。天候の崩れもなく、無事追い切りを重ねてきたように思えます。一週前に目一杯の追い切りで「右回りは1回しか乗っていないけれど、今日はいい動きだった」と阿部騎手が満足そうな表情を見せたように、素晴らしい時計の追い切り。山下厩務員は「ほんとにこの馬は2歳時から脚元に心配なところが何もない。少し馬体重は増えているかもしれないけれど、やるだけのことはやりました」と。直前はさすがに馬場が悪化して他馬の脚色が悪い中、余力十分に同様の時計を出していました。千葉幸喜調教師もこの時計には驚いていましたが、枠順を聞くうちに「鬼門の内枠に入ったな」と。カミノヌヴォーの不安点を強いてあげれば折り合い面ですが、「どう見てもスローペースのメンバー構成。内枠に入ると…」と展開面の不安を口にはしていましたが、それはむしろ状態面に心配ないことの証ではないでしょうか。不来方賞やダービーグランプリと同様の競馬ができれば、結果は自然とついてくる態勢が整ったと見ます。

マイネルビスタ(関本浩司調教師、実戦は菅原勲騎手)は北上川大賞典を測ったような差し切りで重賞ウイナーになりましたが、続く12月5日のA級一組戦で伸び切れずよもやの4着止まり。関本調教師は敗因を「状態面は悪くなかった、展開だね。すぐにペースが落ち着いてしまったからな。だから上がりタイムも4番目」と分析。北上川大賞典時は超スローペースでも長い直線を生かして末脚を伸ばしました。今度はその時の菅原勲騎手に手綱が戻ります。早くから「桐花賞に選ばれたい」と言っていただけに、乗り込み量は十分。ただ、コースは替わって小回りの水沢コースでどんな展開になるか。それに「(未勝利の)右回りがどうか」という点が少し気になります。

北上川大賞典のタイトルをゴール寸前で逃したツルマルヤマト(板垣調教師、実戦は村上騎手)ですが、詰めは甘いとはいえレースは器用で崩れがありません。まだ格下感がありましたが、詰めの甘さ解消に長距離戦を選んだ陣営の選択は当たりました。「でもカミノヌヴォーはちょっと強いですよね。まずは掲示板が目標ですが、あれ以外となら何とかなりそうですし、少しでも上へ行ければ…」と高橋厩務員(あまり強気には語らないタイプ…)。強い相手と戦うことがプラスになりそうなタイプでもあります。

リュウノケンシロウ(小野寺厩務員、実戦は菅原俊吏騎手)は白嶺賞でも期待しましたが、伸び切れず6着。攻め馬でもちょっと頭を上げて気難しそうなところを見せており、「(山本政聡騎手が)初騎乗だったことで気にしたことはあったかも。攻め馬はいいし、今は距離も大丈夫だと思うんだけど」と小野寺純一厩務員。今度は乗り馴れた菅原俊吏騎手に戻ります。板垣調教師も「攻め馬はいいのに走らないね」と白嶺賞の結果に納得がいかない様子でしたが、今回は徹底先行馬不在のメンバーで積極策に出る可能性もあり、動向に注意が必要な一頭といえそうです。
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カミノヌヴォー(阿部騎手)は千葉幸喜調教師がダービーグランプリ後に「7、8分の仕上げで間に使うわけにもいかないから、一本に目標を絞る」と宣言した通り、桐花賞へ直行。天候の崩れもなく、無事追い切りを重ねてきたように思えます。一週前に目一杯の追い切りで「右回りは1回しか乗っていないけれど、今日はいい動きだった」と阿部騎手が満足そうな表情を見せたように、素晴らしい時計の追い切り。山下厩務員は「ほんとにこの馬は2歳時から脚元に心配なところが何もない。少し馬体重は増えているかもしれないけれど、やるだけのことはやりました」と。直前はさすがに馬場が悪化して他馬の脚色が悪い中、余力十分に同様の時計を出していました。千葉幸喜調教師もこの時計には驚いていましたが、枠順を聞くうちに「鬼門の内枠に入ったな」と。カミノヌヴォーの不安点を強いてあげれば折り合い面ですが、「どう見てもスローペースのメンバー構成。内枠に入ると…」と展開面の不安を口にはしていましたが、それはむしろ状態面に心配ないことの証ではないでしょうか。不来方賞やダービーグランプリと同様の競馬ができれば、結果は自然とついてくる態勢が整ったと見ます。

マイネルビスタ(関本浩司調教師、実戦は菅原勲騎手)は北上川大賞典を測ったような差し切りで重賞ウイナーになりましたが、続く12月5日のA級一組戦で伸び切れずよもやの4着止まり。関本調教師は敗因を「状態面は悪くなかった、展開だね。すぐにペースが落ち着いてしまったからな。だから上がりタイムも4番目」と分析。北上川大賞典時は超スローペースでも長い直線を生かして末脚を伸ばしました。今度はその時の菅原勲騎手に手綱が戻ります。早くから「桐花賞に選ばれたい」と言っていただけに、乗り込み量は十分。ただ、コースは替わって小回りの水沢コースでどんな展開になるか。それに「(未勝利の)右回りがどうか」という点が少し気になります。

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リュウノケンシロウ(小野寺厩務員、実戦は菅原俊吏騎手)は白嶺賞でも期待しましたが、伸び切れず6着。攻め馬でもちょっと頭を上げて気難しそうなところを見せており、「(山本政聡騎手が)初騎乗だったことで気にしたことはあったかも。攻め馬はいいし、今は距離も大丈夫だと思うんだけど」と小野寺純一厩務員。今度は乗り馴れた菅原俊吏騎手に戻ります。板垣調教師も「攻め馬はいいのに走らないね」と白嶺賞の結果に納得がいかない様子でしたが、今回は徹底先行馬不在のメンバーで積極策に出る可能性もあり、動向に注意が必要な一頭といえそうです。
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