金杯トライアル、寒菊賞の展望
ついに12月10日、水沢競馬の復活開催がスタートしました。開催は昨年度の1月以来で、開催を待ちわびたファンが朝から続々と詰めかけ入場者数は3189人(昨年同日比175.5%)。多くの場外発売所で前年以上の売上となり、1日の総売上122,288,500円も(同115.9%)昨年の数字を上回りました。盛岡競馬場の入場者、売上が前年を下回るなど不安な数字も見られますが、まずは水沢競馬の本年度初日が終了しました。
日曜日のメインレースは2歳の特別、寒菊賞。今週の調教から、ようやく本来の右回りに戻りました。

ここまで2歳のダート路線はアスペクトの一人勝ち状態。11戦7勝ながら盛岡ダートに限定すれば7戦7勝。ビギナーズから若駒賞、知床賞、南部駒賞と重賞2勝、特別2勝。特に北海道の遠征勢が揃った南部駒賞、ハイペースで逃げるヘヴンズパワーをゴール前捕らえた走りは見事の一語でした。そのアスペクトは14日の川崎、全日本2歳優駿JpnIに出走予定でここには登録なし。ここはナンバー2争いといった様相ですが「あの馬がいないのなら…」と、チャンスを窺っている陣営が多いようです。1月2日の金杯はもしアスペクトが出てくれば2歳路線三冠のかかるレースになりますが、そこへのトライアルレースとなっています。
まずレース検討は盛岡のエスプレッソの取捨から入らなければなりません。アスペクトが連勝を続ける間、若駒賞、知床賞とその2着。南部駒賞は5着ですが、岩手所属馬の中では2番手でした。それが前走平場戦で全く見せ場のない4着。負担重量57キロも堪えた可能性はありますが、それにしても理解不能の走りでした。そして同レースを勝った同厩トーホクアローがむしろ勢いという意味では目につきます。しかしこちらは大外11番枠、水沢1600mでは無条件で割り引きが必要な外枠となったことで、やはり強気に狙いづらいところがあります。この2頭に対して、思い切った決断をしなければ予想は組み立てられません。

ジュニアグランプリの勝ち馬ワタリドラゴン(千葉健次厩務員)はここまでの3勝が全て芝コース。ダートでは3戦未勝利ですが、前走で初めて2着に粘り、盛岡1400m1分27秒9の時計もまずまず優秀です。「ダートは走らないから」とジュニアグランプリを勝った頃の村上騎手でしたが、元々攻め馬は2歳馬としてはかなり動く馬であり(8日一番時計)、決して適性がないとは思えません。小回り水沢での先行策、しかも絶好の1番枠があたったとなれば、チャンスありと思えます。ただ、獲得賞金の関係上、別定57キロとなる点は考慮が必要でしょう。

2歳三冠、今年の岩手ダービー・ダイヤモンドカップの勝ち馬ベストマイヒーローの弟としてデビュー前から注目を集めたファイトホーマー(瀬戸幸喜調教師補佐)はまだキャリア4戦ですが、新馬戦の1勝のみではまだ期待通りの働きとはいえません。「スタートが課題だが、徐々にではあるが良くなっている。このメンバーであれば差は詰まる」と瀬戸調教師。前走での先着馬がいるところではさほど強調できませんが、状態面の上積みはあるように思います。

新馬戦勝ちのあと除外を挟みましたが、そのあとの復調が著しいトチノチャーム(懸田厩務員)。前走プリンセスカップでは一旦先頭に立つ場面もありました。結果的にはペースが速かったということになりましたが、キャリア3戦で一戦一戦条件が厳しくなっても楽に流れに乗るスピードを持っています。
ケイシュウNEWS オンラインショップ
「水沢深田のとってなんぼ」も読んでください
←ぜひクリックで一票をお願いします
拍手も1クリックお願いします↓
日曜日のメインレースは2歳の特別、寒菊賞。今週の調教から、ようやく本来の右回りに戻りました。

ここまで2歳のダート路線はアスペクトの一人勝ち状態。11戦7勝ながら盛岡ダートに限定すれば7戦7勝。ビギナーズから若駒賞、知床賞、南部駒賞と重賞2勝、特別2勝。特に北海道の遠征勢が揃った南部駒賞、ハイペースで逃げるヘヴンズパワーをゴール前捕らえた走りは見事の一語でした。そのアスペクトは14日の川崎、全日本2歳優駿JpnIに出走予定でここには登録なし。ここはナンバー2争いといった様相ですが「あの馬がいないのなら…」と、チャンスを窺っている陣営が多いようです。1月2日の金杯はもしアスペクトが出てくれば2歳路線三冠のかかるレースになりますが、そこへのトライアルレースとなっています。
まずレース検討は盛岡のエスプレッソの取捨から入らなければなりません。アスペクトが連勝を続ける間、若駒賞、知床賞とその2着。南部駒賞は5着ですが、岩手所属馬の中では2番手でした。それが前走平場戦で全く見せ場のない4着。負担重量57キロも堪えた可能性はありますが、それにしても理解不能の走りでした。そして同レースを勝った同厩トーホクアローがむしろ勢いという意味では目につきます。しかしこちらは大外11番枠、水沢1600mでは無条件で割り引きが必要な外枠となったことで、やはり強気に狙いづらいところがあります。この2頭に対して、思い切った決断をしなければ予想は組み立てられません。

ジュニアグランプリの勝ち馬ワタリドラゴン(千葉健次厩務員)はここまでの3勝が全て芝コース。ダートでは3戦未勝利ですが、前走で初めて2着に粘り、盛岡1400m1分27秒9の時計もまずまず優秀です。「ダートは走らないから」とジュニアグランプリを勝った頃の村上騎手でしたが、元々攻め馬は2歳馬としてはかなり動く馬であり(8日一番時計)、決して適性がないとは思えません。小回り水沢での先行策、しかも絶好の1番枠があたったとなれば、チャンスありと思えます。ただ、獲得賞金の関係上、別定57キロとなる点は考慮が必要でしょう。

2歳三冠、今年の岩手ダービー・ダイヤモンドカップの勝ち馬ベストマイヒーローの弟としてデビュー前から注目を集めたファイトホーマー(瀬戸幸喜調教師補佐)はまだキャリア4戦ですが、新馬戦の1勝のみではまだ期待通りの働きとはいえません。「スタートが課題だが、徐々にではあるが良くなっている。このメンバーであれば差は詰まる」と瀬戸調教師。前走での先着馬がいるところではさほど強調できませんが、状態面の上積みはあるように思います。

新馬戦勝ちのあと除外を挟みましたが、そのあとの復調が著しいトチノチャーム(懸田厩務員)。前走プリンセスカップでは一旦先頭に立つ場面もありました。結果的にはペースが速かったということになりましたが、キャリア3戦で一戦一戦条件が厳しくなっても楽に流れに乗るスピードを持っています。
ケイシュウNEWS オンラインショップ
「水沢深田のとってなんぼ」も読んでください

拍手も1クリックお願いします↓