強力遠征馬が揃う、OROカップの展望
9月25日盛岡競馬のメインレースは、岩手県知事杯、社台スタリオンステーション協賛、第13回OROカップ(フジキセキ賞)。岩手競馬の芝最高峰レースで地方全国交流競走。4頭の遠征馬を迎えて行われます。
今年の地方全国交流競走は多くの場合出走枠が4頭となっていますが、このレースの当初の申し込み馬リストを見てビックリ。すでに盛岡の芝で重賞を勝っているリュウノボーイやボヘミアン(現船橋)、また北海道三冠馬のクラキンコや、東京ダービー馬ドリームスカイ(川崎)など選ばれて当然と思えるような有力馬が補欠となるほどでした。コスモバルクの実績は別格としても、4頭合わせての実績を考えると史上最強レベルといえるでしょう。

ひとまず軸となるのは、マチカネカミカゼ。7月のせきれい賞に続いて、春秋連覇を狙います。前走の9月4日JRA札幌日経オープンは好位で渋太く狙って0.6秒差9着で、見どころ十分の内容でした。この2走は2400、2600mでしたが、これまでの数字を見ればベストは1800mあたり。今回の小回り1700mで器用に先行力を生かせるのであれば、ライバルに差しタイプが多いこともありレースを有利に進められるのではないでしょうか。
北海道からは3歳馬ダブルオーセブンも登場。こちらは昨年デビューからフレッシュチャレンジ(新馬)、ウイナーズチャレンジと連勝してJRAの芝に挑戦。クローバー賞は3着でしたが、続くすずらん賞を優勝して全国から注目を集める存在となりました。今年は船橋の川島正行厩舎へ移籍してJRA共同通信杯GIIIを戸崎騎手で5着、スプリングS、プリンシパルSは着外でしたが、JRAクラシック出走へ向けて挑戦を続けました。夏に北海道へ戻ってきて、前走はマチカネカミカゼと同じ札幌日経オープンへ出走。後方からレースを進めて0.6秒差8着でした。もちろん首位まで可能な実績です。
父ダイタクサージャンはすでに種牡馬引退しており、どちらかといえばマニアック種牡馬とも思えますが、岩手競馬では8勝中6勝が芝という鬼的存在だったラブラブサンヒコや昨年デビューで新馬勝ち、若鮎賞をシーグランディの2着というアーサディール。またダートですが2005年の金杯を勝ったリリーサージャンもいます。産駒の出走頭数は計23頭だそうですから、岩手競馬、盛岡芝との相性はかなり良いと思えます。

「岩手が生んだ、川崎のスターホース」と筆者が勝手に名付けた、コスモヴァシュラン。せきれい賞2勝、昨年のOROカップ制覇と盛岡芝重賞3勝の実績を誇ります。コスモバルクを破ったせきれい賞以降は、JRA挑戦も4走するなど、芝狙いのローテーションを組んできました。3連覇を狙った今年のせきれい賞ではマチカネカミカゼに前々で上手く立ち回られ、伸び切れずの3着。ここで巻き返して今度はOROカップ史上初の連覇なるかどうかが注目です(コスモバルクは1年開けての2勝)。
エイシンタイガーは5勝すべてが芝1400m以下。京洛S、淀短距離Sと古馬オープン特別2勝しており、格という意味では1番です。名古屋移籍後の数字が先のクラスターカップも含め微妙なところですが、今度は移籍後初めての芝。左回りは新潟2歳SJpnIII4着、京王杯2歳SJpnII3着、CBC賞GIII2着とあり、苦にしている様子はありません。
これら遠征馬を迎え撃つのは今年もボスアミーゴ。

ボスアミーゴのOROカップ出走は3歳時から数えて5度目。過去2、2、2、5着でどうしても勝ちきれませんが、その間常に岩手競馬芝路線の中心に彼がいました。昨年もシーズン通して不振でしたが、3コーナーから捲り上げ直線一旦は先頭に立つ場面もありました。「OROカップで盛岡の芝重賞完全制覇」という大目標ができて早くも3年。今年はOROターフスプリントという重賞が新設されましたが、このOROカップがなんとしてもとりたいタイトルであることには変わりがありません。追い切りでシャープに動くタイプではないのは以前からのことですが、桂樹杯後も乗り込み内容に大きな問題はありません。

3歳牝馬ラブミープラチナも果敢に挑戦です。岩手へ移籍2戦目からは全て芝レース、勝ち星こそ1つだけですが、鋭い末脚を武器としており、盛岡の芝巧者の一頭という地位をしっかり確立しました。古馬に初めて挑戦した前走、桂樹杯はボスアミーゴから0.1秒差の4着。「調子はいいし、末脚のいかせる流れになってほしい」と板垣調教師。現時点ではまだB2級格付けで、順調なら次週連闘で神無月賞(B2、芝1000m)も狙っているようです。
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今年の地方全国交流競走は多くの場合出走枠が4頭となっていますが、このレースの当初の申し込み馬リストを見てビックリ。すでに盛岡の芝で重賞を勝っているリュウノボーイやボヘミアン(現船橋)、また北海道三冠馬のクラキンコや、東京ダービー馬ドリームスカイ(川崎)など選ばれて当然と思えるような有力馬が補欠となるほどでした。コスモバルクの実績は別格としても、4頭合わせての実績を考えると史上最強レベルといえるでしょう。

ひとまず軸となるのは、マチカネカミカゼ。7月のせきれい賞に続いて、春秋連覇を狙います。前走の9月4日JRA札幌日経オープンは好位で渋太く狙って0.6秒差9着で、見どころ十分の内容でした。この2走は2400、2600mでしたが、これまでの数字を見ればベストは1800mあたり。今回の小回り1700mで器用に先行力を生かせるのであれば、ライバルに差しタイプが多いこともありレースを有利に進められるのではないでしょうか。
北海道からは3歳馬ダブルオーセブンも登場。こちらは昨年デビューからフレッシュチャレンジ(新馬)、ウイナーズチャレンジと連勝してJRAの芝に挑戦。クローバー賞は3着でしたが、続くすずらん賞を優勝して全国から注目を集める存在となりました。今年は船橋の川島正行厩舎へ移籍してJRA共同通信杯GIIIを戸崎騎手で5着、スプリングS、プリンシパルSは着外でしたが、JRAクラシック出走へ向けて挑戦を続けました。夏に北海道へ戻ってきて、前走はマチカネカミカゼと同じ札幌日経オープンへ出走。後方からレースを進めて0.6秒差8着でした。もちろん首位まで可能な実績です。
父ダイタクサージャンはすでに種牡馬引退しており、どちらかといえばマニアック種牡馬とも思えますが、岩手競馬では8勝中6勝が芝という鬼的存在だったラブラブサンヒコや昨年デビューで新馬勝ち、若鮎賞をシーグランディの2着というアーサディール。またダートですが2005年の金杯を勝ったリリーサージャンもいます。産駒の出走頭数は計23頭だそうですから、岩手競馬、盛岡芝との相性はかなり良いと思えます。

「岩手が生んだ、川崎のスターホース」と筆者が勝手に名付けた、コスモヴァシュラン。せきれい賞2勝、昨年のOROカップ制覇と盛岡芝重賞3勝の実績を誇ります。コスモバルクを破ったせきれい賞以降は、JRA挑戦も4走するなど、芝狙いのローテーションを組んできました。3連覇を狙った今年のせきれい賞ではマチカネカミカゼに前々で上手く立ち回られ、伸び切れずの3着。ここで巻き返して今度はOROカップ史上初の連覇なるかどうかが注目です(コスモバルクは1年開けての2勝)。
エイシンタイガーは5勝すべてが芝1400m以下。京洛S、淀短距離Sと古馬オープン特別2勝しており、格という意味では1番です。名古屋移籍後の数字が先のクラスターカップも含め微妙なところですが、今度は移籍後初めての芝。左回りは新潟2歳SJpnIII4着、京王杯2歳SJpnII3着、CBC賞GIII2着とあり、苦にしている様子はありません。
これら遠征馬を迎え撃つのは今年もボスアミーゴ。

ボスアミーゴのOROカップ出走は3歳時から数えて5度目。過去2、2、2、5着でどうしても勝ちきれませんが、その間常に岩手競馬芝路線の中心に彼がいました。昨年もシーズン通して不振でしたが、3コーナーから捲り上げ直線一旦は先頭に立つ場面もありました。「OROカップで盛岡の芝重賞完全制覇」という大目標ができて早くも3年。今年はOROターフスプリントという重賞が新設されましたが、このOROカップがなんとしてもとりたいタイトルであることには変わりがありません。追い切りでシャープに動くタイプではないのは以前からのことですが、桂樹杯後も乗り込み内容に大きな問題はありません。

3歳牝馬ラブミープラチナも果敢に挑戦です。岩手へ移籍2戦目からは全て芝レース、勝ち星こそ1つだけですが、鋭い末脚を武器としており、盛岡の芝巧者の一頭という地位をしっかり確立しました。古馬に初めて挑戦した前走、桂樹杯はボスアミーゴから0.1秒差の4着。「調子はいいし、末脚のいかせる流れになってほしい」と板垣調教師。現時点ではまだB2級格付けで、順調なら次週連闘で神無月賞(B2、芝1000m)も狙っているようです。
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