強敵揃う、ビューチフル・ドリーマーカップ
8月29日盛岡競馬のメインレースは、GRANDAME-JAPAN2011古馬シーズン、スポーツニッポン杯、社台スタリオンステーション協賛、第37回ビューチフル・ドリーマーカップ(トワイニング賞)。4頭の遠征馬を迎えて、12頭立てで行われます。
GRANDAME-JAPAN2011古馬シーズンはすでに7月川崎のスパーキングレディーカップよりスタートしており、ここが第6戦。笠松のエーシンクールディが金沢、園田、名古屋と3勝してリードしていますが、トウホクビジンもポイントを積み重ねて第3位、ショウリダバンザイは地元門別のノースクイーンカップを勝って第4位でまだ逆転優勝を望める位置にいます。コロニアルペガサス、マチカネオイカゼもポイントを持っており、遠征勢は実に強力です。
中でも今回注目を集めるのはホッカイドウのショウリダバンザイです。

2歳デビュー時から注目を集め続け、3歳時は大井へ移籍して浦和の桜花賞、ロジータ記念を制覇。今シーズンは北海道へ戻り、その初戦5月5日に岩手から4頭が遠征したコスモバルク記念でクラキンコが抜け出したあと、大外を鋭く追い込んで2着。当時のメンバーは岩手のロックハンドスターやゴールドマインだけでなく、地元ホッカイドウ勢も牡馬を含めてトップクラスが勢揃い。その中で牝馬の1、2着というのですから、この2頭のレベルの高さがうかがい知れます。直前のノースクイーンカップではその宿敵クラキンコをついに撃破して同レース2連覇。北海道の代表馬として堂々の出走になりました。岩手勢と比べると戦ってきたレベルが違い過ぎます。まだGRANDAME-JAPAN古馬シーズン逆転の可能性もあるだけに、ここは負けられない一戦となります。
同厩マチカネオイカゼの実績も高く、JRAではダート1700mを2勝して1000万級。北海道移籍後は2着3回、3着4回と勝ちきれませんが、重賞レースを含め牡馬と戦ってきての着順です。今季は崩れが少なくなっていますが、前々走などはかつて水沢にいたエイシンイッパツと0.2秒差3着。エイシンイッパツが今季すっかり復活している模様で、これを物差しにするとやはり岩手の牝馬よりは上位ということになります。
笠松からもお馴染みの2頭が登場。

トウホクビジンあらためて言うまでもなく水沢所属でデビューした馬。3歳1月の金杯ではワタリシンセイキの2着でした。笠松へ移籍後は遠征中心で日本中を渡り歩き、園田から中4日のハードローテーションが気になった昨年のビューチフル・ドリーマーカップ(画像)でも3着。岩手所属馬ではマイネベリンダ以外には先着を許しませんでした。それを考えれば、今年は前走川崎のスパーキングサマーカップから中9日もあります。ここでポイントを加算して上位へ迫りたいところでしょう。

コロニアルペガサスはクラスターカップ(7着)に続いての岩手遠征。一年半ほど勝ち星からは遠ざかっていますが、地元ではA級で2着3回など堅実。夏から交流路線にふたたび路線を変えてきましたが、クラスターカップ7着は並の馬では走れません。(画像は吉井騎手ですが、吉井騎手はトウホクビジンに回り、コロニアルペガサスは前走同様坂口騎手の騎乗)
さて、これだけ書いておけば地元岩手勢が苦しいことは十分お分かりいただけたかと思いますが、昨年もそんな状況からマイネベリンダよもやの逃げ切りということもあり、やはり希望は捨てられません。
岩手の古馬は全馬1日のフェアリーカップからの転戦組。

ファンタジックキー(村上騎手)
フェアリーカップは力接近の好メンバーとなったこともあってか、1800m戦としては異例のハイペースとなり先行勢が壊滅。正直なところ、もう一度このメンバーでレースを行っても同じ着順になるとは思えません。ファンタジックキーは機を見て一瞬上手く抜け出したかに見えましたが、さらに後方からキャニオンルナの追い込みを許してしまいました。村上騎手は「1番人気(ブライティアピア)を追っていったから」と悔しがっていましたが、岩手2戦である程度の能力は示しました。JRAでは一時期芝の短距離を使われていたこともありましたが、1勝は中山ダート1800m。ダート中距離への適応力もあるようです。

ガッテンモントレー(田嶋厩務員、実戦は菅原勲騎手)
3歳馬も二冠馬アンダースポットとこのガッテンモントレーがエントリー。ガッテンモントレーはずっと月1走のローテーションを守り、ひまわり賞のあとはさらに攻め馬を強化してここへ臨んできました。「よく耐えてきてくれた」と櫻田浩樹調教師。1月の中山遠征、5月の門別コスモバルク記念に始まり、岩手では牝馬路線をキッチリと走り続けてきました。ここで好走できるようなら、続く9月29日大井のレディスプレリュード(昨年までのTCKディスタフ)やJRA遠征など、まだまだ強い相手へ挑戦の意思を持っています。

サクラアーバン(山本聡哉騎手)
どんな相手にも崩れないのがサクラアーバン、今季は未勝利ながらA級の牡馬相手でも3着2回、フェアリーカップも3着。末脚がしっかりしており、混戦の際に浮上が考えられます。昨年のこのレースは7着でしたが、あれほどの先行ペースは考えづらいだけに、気がつけば上位争いに…というシーンがあるかもしれません。この中間はなにか動きが良くなったような気がします。
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GRANDAME-JAPAN2011古馬シーズンはすでに7月川崎のスパーキングレディーカップよりスタートしており、ここが第6戦。笠松のエーシンクールディが金沢、園田、名古屋と3勝してリードしていますが、トウホクビジンもポイントを積み重ねて第3位、ショウリダバンザイは地元門別のノースクイーンカップを勝って第4位でまだ逆転優勝を望める位置にいます。コロニアルペガサス、マチカネオイカゼもポイントを持っており、遠征勢は実に強力です。
中でも今回注目を集めるのはホッカイドウのショウリダバンザイです。

2歳デビュー時から注目を集め続け、3歳時は大井へ移籍して浦和の桜花賞、ロジータ記念を制覇。今シーズンは北海道へ戻り、その初戦5月5日に岩手から4頭が遠征したコスモバルク記念でクラキンコが抜け出したあと、大外を鋭く追い込んで2着。当時のメンバーは岩手のロックハンドスターやゴールドマインだけでなく、地元ホッカイドウ勢も牡馬を含めてトップクラスが勢揃い。その中で牝馬の1、2着というのですから、この2頭のレベルの高さがうかがい知れます。直前のノースクイーンカップではその宿敵クラキンコをついに撃破して同レース2連覇。北海道の代表馬として堂々の出走になりました。岩手勢と比べると戦ってきたレベルが違い過ぎます。まだGRANDAME-JAPAN古馬シーズン逆転の可能性もあるだけに、ここは負けられない一戦となります。
同厩マチカネオイカゼの実績も高く、JRAではダート1700mを2勝して1000万級。北海道移籍後は2着3回、3着4回と勝ちきれませんが、重賞レースを含め牡馬と戦ってきての着順です。今季は崩れが少なくなっていますが、前々走などはかつて水沢にいたエイシンイッパツと0.2秒差3着。エイシンイッパツが今季すっかり復活している模様で、これを物差しにするとやはり岩手の牝馬よりは上位ということになります。
笠松からもお馴染みの2頭が登場。

トウホクビジンあらためて言うまでもなく水沢所属でデビューした馬。3歳1月の金杯ではワタリシンセイキの2着でした。笠松へ移籍後は遠征中心で日本中を渡り歩き、園田から中4日のハードローテーションが気になった昨年のビューチフル・ドリーマーカップ(画像)でも3着。岩手所属馬ではマイネベリンダ以外には先着を許しませんでした。それを考えれば、今年は前走川崎のスパーキングサマーカップから中9日もあります。ここでポイントを加算して上位へ迫りたいところでしょう。

コロニアルペガサスはクラスターカップ(7着)に続いての岩手遠征。一年半ほど勝ち星からは遠ざかっていますが、地元ではA級で2着3回など堅実。夏から交流路線にふたたび路線を変えてきましたが、クラスターカップ7着は並の馬では走れません。(画像は吉井騎手ですが、吉井騎手はトウホクビジンに回り、コロニアルペガサスは前走同様坂口騎手の騎乗)
さて、これだけ書いておけば地元岩手勢が苦しいことは十分お分かりいただけたかと思いますが、昨年もそんな状況からマイネベリンダよもやの逃げ切りということもあり、やはり希望は捨てられません。
岩手の古馬は全馬1日のフェアリーカップからの転戦組。

ファンタジックキー(村上騎手)
フェアリーカップは力接近の好メンバーとなったこともあってか、1800m戦としては異例のハイペースとなり先行勢が壊滅。正直なところ、もう一度このメンバーでレースを行っても同じ着順になるとは思えません。ファンタジックキーは機を見て一瞬上手く抜け出したかに見えましたが、さらに後方からキャニオンルナの追い込みを許してしまいました。村上騎手は「1番人気(ブライティアピア)を追っていったから」と悔しがっていましたが、岩手2戦である程度の能力は示しました。JRAでは一時期芝の短距離を使われていたこともありましたが、1勝は中山ダート1800m。ダート中距離への適応力もあるようです。

ガッテンモントレー(田嶋厩務員、実戦は菅原勲騎手)
3歳馬も二冠馬アンダースポットとこのガッテンモントレーがエントリー。ガッテンモントレーはずっと月1走のローテーションを守り、ひまわり賞のあとはさらに攻め馬を強化してここへ臨んできました。「よく耐えてきてくれた」と櫻田浩樹調教師。1月の中山遠征、5月の門別コスモバルク記念に始まり、岩手では牝馬路線をキッチリと走り続けてきました。ここで好走できるようなら、続く9月29日大井のレディスプレリュード(昨年までのTCKディスタフ)やJRA遠征など、まだまだ強い相手へ挑戦の意思を持っています。

サクラアーバン(山本聡哉騎手)
どんな相手にも崩れないのがサクラアーバン、今季は未勝利ながらA級の牡馬相手でも3着2回、フェアリーカップも3着。末脚がしっかりしており、混戦の際に浮上が考えられます。昨年のこのレースは7着でしたが、あれほどの先行ペースは考えづらいだけに、気がつけば上位争いに…というシーンがあるかもしれません。この中間はなにか動きが良くなったような気がします。
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