白嶺を臨む、栗駒賞の展望

 11月8日水沢競馬のメインレースは短距離のオープン特別、栗駒賞。今年は4月開幕週の1600mから一気に11月の1400m戦へと条件変更。ここからは12月6日の白嶺賞、1月11日の重賞、第10回トウケイニセイ記念へとつながります。
 11月3日に水沢の我が家でも初雪が観測されました。西の焼石岳や栗駒山方面が白く見えるようになり、まさに白嶺へとなるステップを踏んでいるところです。

 ただ、レースの出走メンバーは多彩で、今週中間の天気同様、予想はちょっと視界が良好ではありません。

濃霧


トーセンザオー

 それでも軸はトーセンザオーでしょう。遠征帰りで臨んだ芝の1000m戦、きんもくせい賞は一旦先頭に立ちながらも内からエアムートンに掬われアタマ差の惜敗。佐藤浩一調教師は「ウメノレイメイが意外に粘れなかったな」と展開面を振り返っていました。前を行くウメノレイメイを自ら捕まえに行く横綱相撲でしたが、結果的には相手が違っていたようで、内を抜け出したエアムートンとはコース差も幾分ありました。「脚元の不安は全くない馬だが、さすがに前走後は腰に疲れが出た」そうですが、今週は迫力ある動きが戻っており、大きな影響はないと見ました。東京盃で一緒に走ったメンバーがJBCスプリントで上位を占めており、たとえ13着といえども果敢に先行争いに加わってのものですから、むしろ内容は評価すべきものと思えます。今回は菅原勲騎手騎乗でまさに必勝態勢です。


 2番手以降はある程度候補こそ絞れるのですが、その順序に悩みました。ゴールドマインは転入3戦目で北上川大賞典2着。唯一リュウノキングダムを追いかけた存在であり、マヨノエンゼルに先着。古馬路線での存在感が大きくなりましたが、今度は一転して2500mから1400mへと距離短縮。1400m戦すら2回しか経験がなく、ほかはすべてそれ以上の距離を走り続けているだけに不安はあるのですが、「絶対能力の違い」という言葉に甘えて、対抗としました。
 アンダーボナンザは前走A級一般戦で5月あすなろ賞以来の勝利。元々この時期に好成績が集中しており、昨年などは10月から1月のトウケイニセイ記念までで6戦5勝の荒稼ぎ。1400mは正直少し短いようですが、岩鷲賞でタイム差なしの4着なら、ひとまずこなせると判断して良いでしょう。
 その岩鷲賞を勝ったのはダンストンリアルで、1400mへの適性は高く、本来はもっと上位の評価が必要かもしれません。ただ、前開催のレースを回避して少々間隔が開いており、その分評価を割り引いて4番手としました。もちろん勝つだけの能力は持っています。


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  1. 2009/11/07(土) 18:13:59|
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北海道との2歳交流戦、知床賞

 11月2日、水沢競馬のメインレースはホッカイドウ競馬との2歳交流特別、HBA馬産地協賛、知床賞。北海道から2頭の遠征を迎え、10頭立てで行われます。

 岩手では新設の条件ですが、昨年は門別で11月6日、岩手山特別(1200m)として実施。北海道のクラフィンライデンが優勝、センリグランピーが2着に健闘、ワイエスラムは7着でした。

 その後、クラフィンライデンは南関東へ移籍して大井の東京2歳優駿牝馬を2着。春には北海道へ戻って古馬重賞のエトワール賞を優勝し、現在は古馬A3級。センリグランピーも岩手ダービー3着、サファイア賞優勝。現在は古馬A級で走っています。

 今回は場所を水沢に変えての戦い。昨年まで行われた黄菊賞を条件変更し、賞金額を上乗せ、1着180万円として行われます。


 今年は当然地元岩手勢に期待したいところで、ここにキッチリ目標を絞ってきた村上昌幸厩舎の2頭、ゴールデンライフとナイスデイに注目しました。

2歳2頭
 内550ナイスデイ(坂口騎手)、外554ゴールデンライフ(小林騎手)


2歳併せ
 キリで採時はできませんでしたが、ゴール前ではナイスデイが優勢。

 ゴールデンライフは新馬戦でリュウノボーイの2着となり、ロックハンドスターに先着。その後も堅実なレースを続け、前走ホープフル競走でJRA認定を獲得。どんな流れでもキッチリ脚を伸ばせる馬ですが、安定感という意味ではダートコースの方が良いようで、2歳トップのロックハンドスターに続く2番手グループの一頭です。

 一方のナイスデイは新馬1着、一般戦3着とまだキャリア2戦ですが、水沢850mから盛岡1400mに距離の延びた一般戦3着はリュウノボーイら一線級の揃った組合せ。不良馬場で1分27秒3の時計も優秀。さらに厳しい条件でも突破が期待される素質馬です。2頭とも先の若駒賞には登録もせず、このレースを目標にしてきました。岩手の8頭の中では、この2頭が一歩リードしている印象です。


 さて、北海道の2頭ですが、リュウノアイドルリュウノスターともJRA認定は未勝利。岩手の8頭はすべて認定勝ちがあり、その比較では見劣りますが、北海道2歳全体のレベルの高さ、またこの時期に北海道から岩手へ転入してくる馬の好成績を考えると、成績を大きく割り増して評価する必要があり、2頭とも十分上位争いの可能性があります。

 2頭ではデビューからの10戦すべてが認定競走であり、2、3着のあるリュウノアイドルが上位です。門別1200mの持ち時計が1分15秒9ですが、この時計でどのくらい通用するのかにも注意したいと思います。

 門別は右回りですが、一周1600mとサイズは左回りの盛岡と同じ。この2コースの馬場差が計算できれば、今後転入馬の実力比較にも大いに役立ちます。今開催からは2歳転入馬の出走が可能になっています(認定競走を除く)ので、北海道からの転入馬は門別の持ち時計に注意して下さい。


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  1. 2009/11/01(日) 14:40:00|
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水沢競馬開幕週は2歳馬に注目!

 いよいよ11月1日、日曜日からは待望の水沢開催がスタートします。今週は佐賀、荒尾から遠征騎手を迎えるM&Kジョッキーズカップが3日間行われますが、初日の11月1日は水沢から2頭の2歳馬がJRAに挑戦します。


 天皇賞が行われる東京競馬場では、第8レースのくるみ賞(2歳500万下、芝1400m)にフラットリア(瀬戸幸一厩舎)が村松学騎手騎乗で出走します。

フラットリア
 385フラットリア(富澤厩務員)

 フラットリアは新馬戦を好時計で逃げ切り。距離延長の1200m戦をサンデーゴールドの、1400m戦はベルデンアインの2着しています。若駒賞にも登録していましたが、このレースへ選ばれることが決まって、目標を切り替えました。瀬戸調教師は「ここ2走が不甲斐ないですが、スピードタイプなのでむしろ芝の方が良いかもしれない」と。2戦目の盛岡ダート1200m、1分14秒9はなかなかの好時計です。巡り合わせから盛岡の芝を使うことがありませんでしたが、追い切りの時計も出ますし、調子自体は良さそうです。




 福島競馬場では第10レースのきんもくせい特別(2歳500万下、芝1700m)にリュウノボーイ(佐藤晴記厩舎)が菅原勲騎手騎乗で出走します。

リュウノボーイ
 内233がリュウノボーイ(佐藤正信厩務員)、外388はバラディー(菅原勲騎手)

 現在の岩手2歳ナンバーワンは若駒賞を勝ったロックハンドスターですが、これを新馬戦で破ったのがリュウノボーイ。夏場を休養に充て、9月から戦線復帰。10月3日の一般戦で2勝目をあげ、続く若駒賞はロックハンドスターに次ぐ2着。こちらも2歳トップクラスの実力馬です。「使い詰めなので、追い切りは強くはやらなかったが、前の併せ馬を追走する形に。手応えは前の馬より良かったよ。幸い少頭数になりそうなので、なんとかがんばって(賞金を)稼ぎたいね」と佐藤正信厩務員。

 福島のきんもくせい特別といえば、忘れられないのは1993年のナリタブライアン・・・ではなく、1995年の交流元年、テツノジョージ(菅原右吉厩舎)です。旧盛岡のJRA認定新馬戦を勝って権利をつかみ、初めての芝挑戦で快挙。その後もプリンシパルS、ユニコーンSにも挑戦しました。きんもくせい特別といえば、どうしてもテツノジョージを思い出さずにはいられません。


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  1. 2009/10/30(金) 18:16:16|
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北上川大賞典も終わりました

 10月25日、今季最終週となった盛岡競馬場で、サンケイスポーツ賞、社台SS協賛、第32回北上川大賞典(ネオユニヴァース賞)が行われました。好天に恵まれ、湿った落ち葉の香りがするとても良い雰囲気でした。

リュウノキングダム
 優勝は船橋から3度目の遠征となったリュウノキングダムでした。不利のないように早めに外へ持ち出し4、5番手からいつでも抜け出せる態勢。3コーナー手前から動き出してゴールまでしっかり伸びきり4馬身差。シアンモア記念、みちのく大賞典の内容から力上位は明らかで、今回はローテーションだけが少し心配でしたが、特に問題はなかったようです。岩手所属であれば、「最優秀古馬」のタイトルが確実となりました。


マヨノエンゼル
 「リュウノキングダムに勝てるならこの馬しかいない」と1番人気に支持されたマヨノエンゼルでしたが3着どまり。少なくとも地元の馬には負けてもらいたくなかったので残念な結果になりました。厳しいローテーションでしたから、このあと不来方賞と桐花賞で巻き返してくれることを期待します。
 展望時にも少しふれましたが、なぜこのレースが南部杯から中一週のここへ移動したのかがよく判りません。このあと古馬重賞は12月31日の桐花賞までなく、その間4開催も水沢開催があるにもかかわらず、オープン特別は11月8日栗駒賞(1400m)、12月6日白嶺賞(1600m)の短距離系2鞍だけ。昨年同様11月23日の実施で良かったのではないでしょうか。そもそも年度初めの競走計画案でも「水沢はダート重賞に、盛岡はダートグレード及び芝競走に重点をおく」と謳っており、これにも矛盾します。


エイシンイッパツ
 4着は積極策から粘ったエイシンイッパツ。マヨノエンゼルとの着差はクビで、もし3着になっておれば、3連単はいきなり17170円になるところでした。


ドリームスナイパー
 5着はB2級2連勝から、一足飛びでいきなり挑戦したドリームスナイパー。JRAの芝長距離で実績を残しており、好位追走から食い下がりました。


エンジンソウル
 川崎から遠征のエンジンソウルは11着でした。

 2着のゴールドマインからこの5着まで、3歳マヨノエンゼルを含み昨年の古馬戦線にはいなかった馬ばかり。1年以上一進一退が続いて混迷した古馬路線は、すっかり3歳馬と転入馬によって勢力分布図が塗り替えられたといって良く、桐花賞もこの上位馬が中心となっていくでしょう。前日のきんもくせい賞もボスアミーゴを除いて上位はすべて今季になってからの転入馬。26日メインを勝ったマルカジークも転入初戦でした。


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  1. 2009/10/28(水) 10:14:38|
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岩手版秋の天皇賞、北上川大賞典

 10月25日盛岡競馬のメインレースは、サンケイスポーツ杯、社台SS協賛第32回北上川大賞典(ネオユニヴァース賞)。岩手競馬の最長距離重賞ですが、今年は3年ぶりに舞台が盛岡に戻ります。スタートは3コーナー手前、かつての東京競馬場、芝3200mに似たコースであり、まさに岩手版秋の天皇賞というおもむきです。

 メンバーをざっと見渡して、首位を争うのは今季3度目の遠征となる船橋のリュウノキングダムと岩手期待の3歳馬マヨノエンゼル。そして3番手争いに多数が横一線といった様相になりました。

リュウノキングダム
 上位2頭の一騎打ちムードですが、どちらかを選ぶとすれば、連軸という意味でリュウノキングダムが上位でしょう。今季2回の遠征でシアンモア記念優勝は岩手最先着の3着オウシュウクラウンに0.7秒差、みちのく大賞典2着時も岩手最先着4着サイレントエクセルに1.3秒差をつけています。このことから、マヨノエンゼル以外に先着を許すことはないと考えられます。初の2500mですが、2000mのみちのく大賞典であれだけ走っておれば特に問題はなさそうですし、地元で左回りの船橋、川崎、浦和と走っていることから盛岡コースも問題ないでしょう。


マヨノエンゼル
 マヨノエンゼルも青藍賞で完勝しており、地元岩手勢のほとんどに先着しています。こちらも2000mまでしか経験がありませんが、じっくり末脚で勝負するタイプで今季はどこからでも動けるようになっていますから、2500mに不安があるとも思えません。


 あえて不安材料を探すならば、2頭ともにレース間隔が詰まっていること。リュウノキングダムはこのレースへ選定後に埼玉栄冠賞(5着)を使っており中10日。マヨノエンゼルも激しい戦いだった南部杯(6着)から中1週。いかに「心肺機能の強い馬なのだろう」(小林騎手)とはいえ、このローテーションは気になります。ここは両馬の陣営を信頼するよりほかありません。そもそも昨年のこのレースは11月24日、南部杯と桐花賞をつなぐ重賞でしたが、なぜわざわざこの時期に移されたのかがよく判りません。


 現代は3連勝馬券の時代ですし、また「万一」ということもありますから、スケベ根性まるだしで3番手以下を検討します。JRA3勝→笠松A級→大井B2級から水沢にやってきたエイシンイッパツは、転入初戦のA級二組戦で絶好調ヤマトスピリットのハナ差2着。「JRA実績や南関東の走りを見ていると、中長距離での先行馬ではないかと思って挑戦する」と瀬戸調教師。また、昨年1番人気3着のソーユアフロストも立ち直りムード。芝・ダートを通して一番の長距離経験を持っており、盛岡戦ここだけを目標に態勢を整えてきました。もう一頭の遠征馬、川崎のエンジンソウルもオパールカップに続いての岩手2戦目。坂井英光騎手騎乗で、レベル差をついて浮上があるかもしれません。
 印はここまでにしましたが、岩手の誇る牝馬2頭サイレントエクセル(前年2着)、ピンクゴールド。長距離の合いそうなセンリグランピー、ドリームスナイパー(B2級から挑戦)の3歳馬も動向を注意したいところです。



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  1. 2009/10/25(日) 00:06:54|
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